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[基本・消音技術の解説]

トンネル換気所における
消音装置の設計フローチャート。

 トンネルの例でお話ししましょう。最近では、都市部でも高架式ではなく地下トンネルの建設があります。こうしたトンネルには、換気のために大風量の換気ファンや換気塔を設置しますが、ここから発生する騒音には消音エンジニアリングが不可欠です。
 トンネル騒音のデータ。実際は、トンネル工事の着工よりも前から、それは始まっています。たとえばトンネル予定地周辺の環境調査であり、トンネルの規模から割り出された換気ファンや換気塔の能力など、さまざまな基礎データを積み上げることです。
 さらに過去のさまざまなトンネルについて蓄積されたデータも活用し、予想される騒音と周辺環境への影響を考慮して、どのような消音装置が実装されるべきかをシミュレーションしていくのです。
 トンネルができあがると、今度はトンネル内をくまなく調査して実測データを収集します。最初の調査から、実に10年以上の歳月がかかることもまれではありません。これらの最終調整を経て、消音装置はようやく据え付けとなります。

トンネル換気所での設計フローチャート

換気所での写真群

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