消音技術は
防音のためのあらゆるモデルで必須技術。
消音エンジニアリングを、「防音」という大きなカテゴリーで見ると、実はその一部に過ぎません。防音には「消音」「吸音」「遮音」「遮へい」という4つの方法があります。
防音工事では、これらを目的によって組み合わせ、実施するのが通例です。たとえば音源の種類や、受音点の位置、定置音源か移動音源か、屋内音源か屋外音源か、といったさまざまな要素によって組み合わせは変わります。「消音」は、ほとんどすべての組み合わせに登場します。言い換えれば、あらゆるモデルで「消音」が必須技術になっているのです。
防音設備は、景観や日照といった生活環境面で、また、音源となる機械設備の性能面でも、本来なら「ない方がよい」という性格のものです。それだけに、できるだけ環境の中で目立たないコンパクトさと、機械の性能を損なわない工夫が求められます。その意味で、消音エンジニアリングの使命はきわめて大きいと言えるでしょう。
防音におけるさまざまな要素と、4つの防音方法の組み合わせ
要素 | 消音 | 吸音 | 遮音 | 遮へい |
定置音源 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
移動音源 | ◎ | ◎ | ◎ | |
屋外音源 遠方受音点 |
◎ | ◎ | ||
屋内音源 遠方受音点 |
◎ | ◎ | ||
屋外音源 近傍受音点 局部受音点 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
屋外音源 近傍受音点 広範囲受音点 |
◎ | ◎ | ◎ | |
屋内音源 近傍受音点 局部受音点 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
屋内音源 近傍受音点 広範囲受音点 |
◎ | ◎ | ◎ |