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小型過給機サイレンサ

熱融着エレメント&バームクーヘン構造で
交換が簡単、しかも低コスト。

 熱融着によって、高密度のフェルト状に固まった再生ポリエステル繊維。このリサイクル素材による新しいエレメントこそ、私たちが探し求めていたものでした。次は、どんな形状にすれば効率的に音を消すことができて、しかも簡単に交換できるか、その仕組みを考える番です。
 熱融着を利用すると、いろいろな形状に成型できます。しかし、交換のしやすさという観点に立てば、シンプルであることが重要です。最終的に、円周吸込型で、ドーナツ状のエレメントを4分割したバウムクーヘン構造を採用しました。エレメントが簡単に取り外せるため、交換がきわめて容易です。たとえば、ディーゼルエンジンの油などがエレメントに浸みこむと、消音量が低下してきますが、汚れたエレメントを交換することで元通りの性能に戻すことができます。

リサイクル可能な円周吸込みサイレンサ

 このエレメントはパンチングプレートが不要のため、従来よりも低コストというメリットまであります。熱融着エレメントとバウムクーヘン構造による、リサイクル可能なサイレンサ。これから、みなさんの身近なところで活躍します。

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